乗り継ぎ先で1日以上観光できてしまうストップオーバー(途中降機)とは? 

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2020/06/06 旅行のお役立ち情報

乗り継ぎ先で1日以上観光できてしまうストップオーバー(途中降機)とは? 

 

世界一周旅行の備忘録はオセアニア編に入ろうとしている。オセアニアの最初に降り立った地、オーストラリアのメルボルンはストップオーバーという方法をとり訪れたため解説記事を書いておくことにする。

ストップオーバーとは?

ストップオーバーとは、目的地に向かう途中の乗り継ぎ先で24時間以上滞在すること。途中降機ともいう。

つまり乗り換え時間をたっぷりとって、その乗り換え地に1日以上滞在するということ。

このシステムを活用すると、第一目的地だけでなく、その乗り継ぎ地での観光を楽しむことができてしまう。まさに一石二鳥のシステムだ。

航空券を予約する際にストップオーバーに該当する乗り継ぎ便を選択すればOK。しかし航空会社や航空便によっては追加料金がかかる場合もある。

私はこれまで4回ストップオーバーのシステムを使用したことがあるが、全て追加料金はかからなかった。

 

ストップオーバー と トランジットの違い

トランジット⇒乗り換え時間が24時間以内

ストップオーバー⇒乗り換え時間が24時間以上

トランジットとは乗り換えという意味だが、ストップオーバーとの違いは上記の通り。異なる点は乗り換え地の滞在時間が24時間超えるか否か。

トランジットの場合も一度入国し、観光を楽しむことはできる。しかしながら時間が短いため急ぎ足になってしまうことも多い。

一方、ストップオーバーはトランジットよりも時間に余裕があるため、少しゆっくりしたいという人にもおすすめだ。

ストップオーバーは追加料金がかかる場合があることを記載したが、トランジットの場合は基本的にかからない。時間やお金を節約する必要があるという人は、トランジットを選択した方が良いかもしれない。

 

実際に経験したストップオーバー

ストップオーバーinマレーシア  

2017年の夏、日本からブルネイに訪れた際にマレーシアの首都、クアラルンプールで30時間ほどストップオーバーをした。

当時のマイブームがイスラーム建築であり、モスクに興味津々だった。そのためモスクを思う存分楽しむことがこの旅行のテーマだった。

この旅行のメイン滞在先はブルネイだったが、マレーシアにあるブルーモスクやピンクモスクも見たいという思いから、ストップオーバーを初めて自身の旅行に取り入れることに。

結果、自分の見たいイスラーム建築を存分に満喫。私のモスク熱はさらに燃え上がった。

ストップオーバー in香港

2017年の冬、私はアンコールワットを見るべくカンボジア旅行を計画していた。

しかしながらアンコールワットからシェムリアップまでの直行便はなく、どこかで乗り換える必要があった。

そこで私が選んだのが香港。遺跡やリゾートを堪能できるカンボジアと、新鋭的で近代的な香港。それぞれの国のギャップや差異を楽しめると思ったからだった。

カンボジアメインの旅行だったが、香港にもストップオーバーとして27時間滞在することに。

対照的な2つの国を両方見てまわることができ、自分好みの旅行を楽しむことができた。

ストップオーバー inオーストラリア 

2018年12月、タイからニュージーランドへ移動する際、安く済ませるためにはどうしてもオーストラリアで乗り換えなければいけないことが判明。そこでメルボルンをストップオーバー先として選んだ。

メルボルンは世界一住みよい街と言われており、周りの友人知人からお勧めされていた。その理由を自分の目で確かめたかったのだ。結局2日間滞在し、その魅力を直に堪能することができた。

ストップオーバーinドバイ

2019年3月。1カ月ほど滞在したスリランカから中東のヨルダンへ抜ける際にドバイでストップオーバーした。

これまで記載してきたストップオーバーは全て乗り換え地に到着した時点で1度預け荷物を回収する必要があったが、このケースのみ預けたままでOKと言われ、引き取りが不要だった。

ありがたい反面「ちゃんと乗り換え先に荷物が届くかな…なくなってしまわないかな…」と不安な気持ちに襲われた。1日以上荷物をちゃんと管理してもらえるのだろうか…。これまでロストバゲッジにはあったことはないが、ヨルダンで荷物がなくなる状況はきつすぎる…。

しかしあーだこーだ考えても仕方がない。航空会社を信じてヨルダンまで預けることにした。

ドバイは2016年9月にも訪れており、私のお気に入りの場所でもある。しかし前回は夏に訪れたため、冬季限定の施設に行けなかったのだ。そう。ドバイは気候的に冬がベストシーズンであり、冬にしか開いていないアミューズメントパークが存在する。ここがいかに暑い国か”冬季限定”という言葉が物語っている気がする。

このストップオーバーを利用し、長年ずっと訪れてみたかったドバイフラワーガーデン、ドバイグローバルビレッジに行くことができ、また1つ夢がかなった。

ちなみに私の心配は杞憂におわり、預け荷物は問題なくヨルダンで回収できた。ドバイの航空会社さん、疑ってしまって本当にごめんなさい…。

まとめ

これまで実際の経験をもとに説明してきたが、ストップオーバーを有効活用することで、複数の場所に効率よく訪れることが可能となる。

私の経験はトランジットに毛が生えた程度の27-30時間のストップオーバーばかりだが、それでも十分に見たいものを見て、やりたいことをやれたと思うし、トランジットよりは余裕を持って観光できたと思う。

日本人は旅行ペースが速い人が多いため、ストップオーバーやトランジットで一度入国しても、シャキシャキと行動できる人が多いような気がする。

そう考えるとつくづく日本人向けのシステムだなあと思う。私自身まだ試したことはないが、ストップオーバーが2回可能な航空券などもあるそうなので、体力に自信がある方、そして一度の旅行で色んな国をつまみぐいしたいタイプの方は是非試してみてはいかがだろうか。

もちろん、ストップオーバーやトランジットで入国するにはビザが必要な国もあるので航空券を予約する前にチェックしなければらない。例えばロシアはトランジットでも入国する場合は大使館での事前ビザ取得が必要だし、アメリカやオーストラリアは電子ビザが必須となる。

とはいえ、日本のパスポートは世界最強。ビザがいらない国の方が圧倒的に多い。ストップオーバーやトランジットで気軽に入国できる国が多いのも日本のパスポートのお陰だということを忘れてはならない。

 

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