世界一周旅行に行こうと思ったきっかけ
「いつか世界中を旅してみたい!」私が初めてそう思ったのは8歳の時。ある本と出会ったことがきっかけだった。
その本の名前は「フェリックスの手紙」知名度の高い絵本のため、知っている方もいらっしゃるだろう。
世界中を旅する小さなウサギのぬいぐるみの主人公、フェリックス。そんな彼がぬいぐるみの持ち主であるソフィーに世界各地から手紙を送る物語だ。
絵本の中には本物の封筒と手紙がいくつも入っていて、実際に手紙を広げて読むことができる。その手紙にはフェリックスが旅の中で経験したことや感じたことが綴られていて、手紙だけではなく世界各国の写真や小さなプレゼントまで入っている。その絵本を読むだけで世界の様々な地域の特徴を知ることができるのだ。
私はその絵本を夢中で何回も何回も読み返した。そんなことを繰り返しているうちに「私もいつかフェリックスのように、世界中を旅してみたいな」と思うようになった。
しかし8歳の私にとって世界を旅することは夢のまた夢。叶えられる人は並外れたお金持ちのみでプライベートジェットを所有することくらいハードルの高いものだと勝手に想像していた。
「世界中を旅することなんて到底自分が叶えられるはずなんてない」そんな気持ちのまま時は過ぎ、大学生になった。
私はいつの間にか旅行が一番の趣味になっており、休暇の度に国内国外問わず色んな場所を訪れるようになった。
この頃になると「世界一周、99万円」「世界一周の船旅」などと書かれたポスターを街でよく見かけるようになり、手頃な値段で世界を旅できる時代なんだなということに気付いた。
「8歳の頃は自分には叶えられないと思っていたけれど、貯金さえすれば世界を旅行することも夢じゃない!」
でもこの頃の私は非常に能天気だった。大学生は時間があるはず。このまま旅行をちまちま続けていけば行きたいところは殆ど行けるだろう。そして社会人になってから行ききれなかった場所を長期休暇の度に訪れればいい。フェリックスのように一気に世界を旅するのは数十年後でもよさそうだ。そう考えていた。
しかし現実はそう甘くはなかった。人生の中でかなり時間に余裕がある時期であるはずなのに、行きたいところが多すぎて全然時間が足りない。おかしい。
どうやら自分の貪欲さを甘く見ていたようだ。行きたい国は100か国近くあるし、やりたいことも数えきれないほどある。どう考えても行きたいところが多すぎる。
「もっと時間さえあれば、世界中の見たい景色を全て見ることができるのに…。」
「長期休暇の度にヨーロッパに来ているけど、冷静に考えると飛行機代がもったいない。一気にヨーロッパの国を全部周れたら効率的なのに…。」
「南米とかアフリカとか遠いところに何回も行くには時間的、経済的、身体的に負担がかかりすぎる。だから折角遠い場所へ行くなら自分の行きたいスポットは一度で全て隈なく訪れたい…。」
「いつか出産をしたら旅行をすることは今より難しくなるし、行けるとしても場所が限られる…。だからその前に行けるといいんだけど…。」
そんな不完全燃焼の気持ちを抱えつつ旅行を繰り返す日々が続き、大学4年生の夏、ついにある1つの結論にたどり着いた。
「もう行きたいところを全部一気に行くしかない…。20代のうちに世界一周旅行へ行こう…。」
それから3年後、世界一周旅行へ出発することになのだが、2018年に旅行に行くなんてことは当初は微塵も想定しておらず、2020年の東京オリンピック終了後を目途に出発しようと考えていた。
どうして出発が早まったのか。それは看護師として働き始め、価値観が変化したからなのだが、それに関してはまた次の記事で書いていきたい。
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ゆめたび -100の夢を叶える世界一周旅行-