【タイ⑤】チェンマイのランタン祭り イーペンランナーインターナショナル2018体験記【夢リスト1】

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2018/11/22 タイ - タイ

【タイ⑤】チェンマイのランタン祭り イーペンランナーインターナショナル2018体験記【夢リスト1】

2018年11月22日 タイ チェンマイのランタン祭り、イーペンランナーインターナショナルに参加してきた。

これは世界一周旅行でやりたい100のゆめリストの項目の内の1つであり、記念すべき達成第1号となる。

1.ゆめリストに入れた理由

ディズニー映画”塔の上のラプンツェル”の影響。この映画の主人公、ラプンツェルは”空を飛ぶ光を見たい”という夢があり、映画のラストで叶えるのだが、その際の光景がこの祭典と似ていると近年話題になっている。この映画が好きなこともあり、私もそんな綺麗な景色を一度見てみたいとゆめリストに入れた。

2.祭典の歴史的背景

タイでは毎年陰暦12月(新暦10月〜11月頃)の満月の夜、川の恵みへの感謝の気持ちを表し、自らに宿る穢れを濯ぐため、ロウソク、線香、花などで美しく飾られたたくさんのクラトン(灯篭)を川に流す「ロイクラトン」と呼ばれるお祭りが全国各地で行われる。しかしながらチェンマイにおいてはコムローイ・コムファーイと呼ばれるランタンを空に飛ばす習慣があり、イーペン祭りと呼ばれている。

1年の収穫を感謝し、ブッダへ感謝を届けるという意味も込められているそう。また、コムローイの打ち上げが無事に終わると、苦難や厄も消え去ってくれると言われており、厄払いの意味も兼ねているという。ロイクラトンの歴史は長いが、ランタンを上げ始めるようになったのはここ10-20年くらいのことだと現地の人が言っていた。

この祭りは太陰暦で12か月目の満月の夕方に行われるため、毎年日付が変わる。

3.事前準備

この件に関しては、比較的綿密に計画を立て事前に動いた。11月22日はチェンマイで複数のランタン祭りが行われるとの情報を事前に手に入れたが、その中でも最も大規模な祭典がこの”イーペンランナーインターナショナル”だとのことで、この祭典に参加することを選択。

しかしながら、チケットの確保に少々手間がかかった。ランタン祭りのチケットは公式サイトで販売されるわけではなく、ツアー会社を通して抑えるのが主流らしい。日本の旅行会社も結構な数のチケットを抑えているらしいが、大半が航空券込みのパッケージツアー客用のものであるとのこと。チケット単体や現地ツアーを確保したい場合は、タイのツアー会社で申し込むと良いらしい。しかしながら、発売時期が定まっておらず、発売後もすぐ売り切れるという噂があった。世界一周旅行で絶対にこの祭りに参加すると決めていた私はヒヤヒヤしながら連日ツアー会社のサイトをチェックし、販売時期を待つ日々が始まった。6月あたりからこまめにサイトを見るようにしていたが、実際に予約したのは8月末だった。

複数のツアー会社の選択肢があったが、私がお世話になった会社は「ランベルツアー」。口コミが良かったことと、日本人スタッフが対応してくれることがこの会社を選択した決め手であった。

この祭典で出会った日本人参加者の話によると、あるツアー会社では事前予約していたにもかかわらずチケットが取れず大変なことになったらしい。事前に予約していた人が「私達の大切な日をどうしてくれるの!と激怒したり、チケットが取れないなら他の会社を紹介して!などと訴えたが、結局その時点ではチケットは既に完売しているところが多く、参加を諦めた人もいたと聞いた。その方も最初そのツアー会社で予約していたが、根気強く探したところ他のツアー会社で急遽空きが出て参加できたらしい。ランベルツアーさんはそのようなことはなく、日本語で誠実に対応してくださったため、個人的におススメである。

私はチケット単体ではなく、送迎付きの日帰りツアーを利用した。費用は17000円。この祭典のチケットは、他のランタン祭りと比較しても料金が高めだ。ランベルツアーさんも他のツアー会社さんと同様の価格設定であり、代金は世界一周旅行出発前に支払い済みであった。(口座振込)

チェンマイのホテルもこの時期は混み合うとのことだったので、ツアー予約と同時に綺麗かつ安価なゲストハウスを予約した。

4.当日の流れ

13時から16時までの間にツアー会社に集合し、人数が10人単位で集まり次第バンで次々送迎していくと事前に連絡を受けていた。

タイの日中の日差しはとても強いため、早めに到着しすぎても辛いだろうと判断し、14時30分頃ツアー会社で受付した。15時にツアー会社を出発し、16時に会場到着。この会場はメージョーというチェンマイの中心部から離れた場所にある。本来ならもう少し早く着くらしいが、祭典があることも影響してか渋滞が発生しており到着まで1時間ほどかかった。

チケットはこのような感じ。入場券に食事券5枚とギフト券が付随している。記載されている番号はランタンをあげる際の指定席番号である。

駐車場から10分ほど人の流れに沿いながら歩き、入り口到着。腕に入場スタンプが押され、入場する際にプレゼントが渡される。

プレゼントの内容はこんな感じ。ドライバナナ、水、ビニール袋、虫除け剤。写真に撮り忘れたが麻でできたストール?てぬぐい?のような布も渡された。

敷地全体に様々な展示や飾り付けがなされており、祭りの雰囲気だ。

チケットに食事券が5枚付随していると前途したが、この祭典はチケットに食事代も含まれている。10種類ほどの屋台があり、自分が好きな料理の列に並んで食事券と交換するシステム。私が選んだのは以下の通り。

パッタイ

カオマンガイ

点心(しゅうまい)

揚げバナナ

写真を撮り忘れたが最後の引換券は数種類フルーツと交換した。

他にも炭酸ジュースやアイス、タイのスイーツなど、様々な屋台があった。

ちなみにここはメイン会場ではなく、祭典まで待機するサブ会場。

祭典は19時から開始されるため、この会場内で食事をしたり、展示や出し物を見ながら時間を潰すことになる。

私は2時間30分ほどここで過ごす必要があったが、子供たちの歌や伝統舞踊が披露されたり、屋台に並びつつ食事をとったりしていたため、想像していたより早く時間が過ぎた。ベンチやレジャーシートなども敷いてあって、多くの人が待機できるよう工夫はしてあったが、それでも一時はかなり混み合っており全員は座りきれていない印象であった。

18時30分頃メイン会場に移動。19時すぎから祭典開始。

祭典はお坊さんがお経を読んでくださったり、ありがたいお話をしてくださったり、伝統舞踊が披露されたり、想像していたよりも古典的だった。場内アナウンスはタイ語、英語、日本語、中国語などでなされ、さすが祭典名にインターナショナルと入っているだけのことはあるなと感じた。

そして8時前になると瞑想の時間が始まった。近くの会場でもランタン祭りが行われており、そのランタンの光があまりにも綺麗なためそちらの方向に意識が向いてしまいがちであったが、今になってきちんと瞑想しておけばよかったと後悔している。というのも、心がふわふわざわざわしてしまってランタンを飛ばす際もなんだか落ち着かなかった。お坊さんは「お祭りを100%楽しむために心を落ち着けて瞑想をしましょう」というようなことを何回も繰り返し言葉にしており、妙に瞑想を推していた。今ならその意味が少しわかるような気がする。私もするにはしたが、100%の本気度で瞑想をしたかと問われれば答えはNOである。ああ瞑想をちゃんとやっておけばよかった。そしたらもっとふわふわそわそわせずに最高の体験ができたかもしれないのに。え?本気で言ってる?って思う人もいるかもしれないが、100%本気である。これを読んでいる方の中でこの祭典に参加する人がもしいたら、瞑想を疎かにせずお坊さんの言葉に素直に従うことを全力でおすすめする。

私はこの祭典に1名で申し込んだ。前途したとおりこの祭典の席はあらかじめ指定されており、2人で1組になるよう椅子が2個ずつセットになって設置されている。何故なら2人で協力してランタンを飛ばすのが主流だからである。というのも、ランタンを飛ばすのは想像以上に難しいらしいのだ。ランタンは1人1つのため、2人で飛ばすとなると2回飛ばすチャンスがあるということになる。

写真:メイン会場の様子

私のお隣の方は20代の日本人女性Aさん。この方もこの祭典に参加するのがずっと夢で休みを取って1人で来たらしい。その他にも周囲に日本人は何人もいて、私同様おひとりさま参加者もたくさんいた。1人ぼっちで孤独にランタンを上げるのことになるだろうと想像していたが、みんなで写真を撮影し合ったり、お話したりしながら思いのほか楽しいランタン祭りとなった。

そして瞑想の時間が終了後、いよいよろうそくに火が灯され、ランタン上げの準備が始まった。

どうやらランタン上げのカウントダウンタイムは全体を通して3回あるらしい。隣のAさんは写真好きで、写真をできるだけ綺麗に撮りたいと話す。2人で相談した結果、3回のカウントダウンの中で、1回は写真に徹して、2回目はランタン上げをし、3回目はその時の状況で飛ばすか写真を撮るか決めようということになった。

1回目は写真を撮ると決めたため、皆がランタンを飛ばす準備をしている様子を観察する。ランタンにろうそくから火をうつし、中の空気を温め、飛ばせる状況になったら手を離すという工程だが、1つ1つのランタンが大きいため確かに1人では飛ばすのは大変そう。

人々の準備ができたところで、カウントダウンが始まった。

5、4、3、2、1 

美しすぎる景色に言葉が出なかった。真っ暗だった空が、数々の光で彩られていく様子はまさに圧巻である。「本当にここに来てよかった」そう思えた瞬間であった。

2回目のカウントダウンは実際に2人でランタンを飛ばすことに。

写真:準備をする私とAさん。

空気が温まるのに時間がかかり焦ったが、無事カウントダウンと同時に飛ばすことができた。願いを込めながらランタンを飛ばすことが伝統だとのことなので、願い事を強く強く心に思い浮かべながら空へとランタンを放った。私のランタンは空気の温め方が弱かったようでスピードがゆっくりだったが、よく温まっているとスピードが速くなるらしい。

隣のAさんと3回目のカウントダウン時もムービーを撮ろうと話し、立て続けに2つ目のランタンをあげることにした。1回目よりも2回目の方がうまく上げることに成功。今度はランタンが空に舞っていくスピードが早い。

そしてラスト、3回目のカウントダウンが始まるようだ。ああこれで最後なのね…とAさんと2人でしんみり。

5、4、3、2、1………

なんと花火が上がった。

そうだったそうだった。すっかり忘れてしまっていたが、このイーペンランナーインターナショナルではラストに花火が打ち上げられ、それも目玉のイベントになっているとの情報を目にしたことがあった。

それにしても結構な大きさの花火が次々と打ち上げられていく。なるほど、この祭典のチケットの値が張る訳がわかったような気がする。

だんだん小さくなっていくランタンの光を見つめていると、祭典終了のアナウンスが流れ始めた。

ああ私の夢が1つ叶ってしまった。嬉しいけどどこか寂しい。そんなことを考えながら、指定されていた集合場所に向かい、車に乗ってチェンマイの中心部へ戻った。宿に到着したのは22時半頃。忘れられない1日となった。

5.感想

達成した瞬間からこんなことを言うのは風情がないかもしれないが「もう一度行きたい」それが率直な感想である。

もしあの日の自分にアドバイスするならば、まずは瞑想を怠らず200%の力でやれということ、そしてランタンを飛ばすタイミングをよく考えた方が良さそうだよということである。

もしもう一度この祭典に行けるとしたら下記のように行動すると思う。

●1回目のカウントダウン

全力でランタンを飛ばし、記憶に焼き付ける

●2回目のカウントダウン

写真やムービーを撮影する

●3回目のカウントダウン

全力でランタンを飛ばし、記憶に焼き付ける

ランタンを上げるタイミングは自由だが、おそらく場内のカウントダウンと共に飛ばした方が気分も盛り上がるし、気持ちが良い。ランタンは2つあるため、1回目と3回目のカウントダウン時に飛ばすことを未来の自分におすすめしたい。

また写真に残すなら2回目のカウントダウン時が1番綺麗だろうと予想する。なぜなら1回目のカウントダウン時のランタンが既に空に放たれているため、ランタンの密度が高い綺麗な写真が撮れそうだから。3回目は終盤ということもあり、ランタンの数が少なかった。しかし今回実際2回目の写真を撮ったわけではないし、あくまで予想である。今回はソロでの参加だったが、友人と参加する場合は写真を撮る係、記憶に残す係と役割分担をするのもありかもしれない。

兎にも角にもこの祭典でこなさねばいけないことは多い。そうなるとなるとやはり事前にある程度どう行動するか考えて動いた方が良さそうである。未来の私よ、どうか次回は心がそわそわふわふわしないよう計画性を持って行動してほしい。

後日この祭典に参加した男性と話す機会があったのだが、その際「俺は1人で飛ばしちゃったよ、案外簡単だった」と話していた。次行くときは1人で飛ばすのに挑戦するのもありかもしれない。

6.まとめと余談

実際にこの祭典の参加者の大半は日本人、韓国人、中国人がほとんどであり、現地のタイ人は参加しない観光客向けのイベントである。欧米人も全体の10%ほどしかおらずあまり見かけなかった。

このイベントに行かなくてもチェンマイの街中でランタンを上げることはできる。そのため何もお金を払ってまで参加しなくても良いのでは?と感じる人もいると思う。確かにローカルな雰囲気を味わいたい人は参加する必要は全くないと思うし、実際にチェンマイの街で話した人の中には他の場所で安価にランタン上げしてきたよ~!と言っていた旅人もいた。

しかしながら数々のランタンが同時に空に灯るこの景色は、この大規模なイベントだからこそ見れたものであり、私は参加できてよかったと思っている。

街中でも現地人と一緒にランタンを上げ、灯篭を流したりし、それもまた心に残る経験となった。

この時期はチェンマイの街中がカラフルなランタンで彩られており、非常に美しい。これからもし参加される人がいたら、祭典に行くだけではなく、街歩きもしつつローカルな雰囲気を味わうことをおすすめしたい。

兎にも角にも無事達成できてよかった。今後も順調にゆめを叶えていけますように。そう祈るばかりである。

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