【タイ②】タイでの予防接種体験記 スネークファーム赤十字病院【世界一周準備】
世界一周旅行する上で必要な予防接種とは?
世界一周旅行をするとなると、様々な地域へ行くことになる。しかしそれと同時にその土地で罹患する可能性のある感染症を予防していく必要がある。
その方法の1つに予防接種がある。「ワクチンが健康を害している」「予防接種をしていない人の方が健康」という記事や本を近年見かけるし、是非については様々な意見があると思う。しかし私はワクチンを打つべき派だ。ワクチンを打っても100%免疫がつくとは限らないし、かかるときはかかってしまう。しかし、もし罹患したとしても「予防接種打ったしできる限りのことはしたし仕方がない」と思えるし、予防接種をしていたことで症状が軽く済むことも多い。そういう意味でもワクチンは打ったほうが良いと考えている。
必要な予防接種は行く国々によって異なるため、こちらを参考にしてほしい。
厚生労働省検疫所|海外渡航のためのワクチン 品川イーストクリニック |国別推奨ワクチン
予防接種を受ける前にやっておくべきこと
予防接種を受ける前にやっておくべきこと、それは自身の予防接種歴について調べることだ。
私達は生まれた数か月後から様々なワクチンを受けて育ってきている。しかし予防接種にも有効期限がある。一度受けたからといって一生予防されるとは限らず、有効期限が切れた場合は追加接種(ブースター)をし、免疫をつける必要がある。
どんな予防接種をどの時期に打ったか把握しておかないと、必要な予防接種を飛ばしてしまう危険性があるし、反対に余計な接種をしてしまう可能性もある。また予防接種前の予診でも必要になるため、予防接種歴は調べておいたほうがよい。
タイで予防接種を打つ理由は価格が安いから
どうして日本ではなく、タイで予防接種を受けるのか?それは日本で接種するよりもずっと安価だから。
日本で打つと総額10万円以上かかる計算となったが、タイで受けると約2万円で済む。世界旅行者はタイで予防接種を受ける人が多いようだが、この金額を見ると頷ける。
今回実際に打った予防接種 費用とスケジュール
ー今回タイで接種したワクチンー
◎生まれて初めて受けたもの
予防接種 | 薬品名 | 値段 | スケジュール | 接種日時 |
狂犬病 | TRCS SPEEDA |
350B×2回 (約2410円) |
2回 (初回、7日後) |
11/8,11/15 |
黄熱病 | STAMARIL |
1200B (約4132円) |
1回のみ | 11/8 |
髄膜炎菌 | MENCEVAX |
1000B (約3500円) |
1回のみ | 11/8 |
腸チフス | TYPBAR-PFS |
400B (約1380円) |
1回のみ | 11/9 |
A型肝炎 |
Havrix1440 |
1440B (約4950円) |
2回(初回、6-12か月後) |
11/9、未定 |
〇追加接種(ブースター)したもの
予防接種 | 薬品名 | 値段 | スケジュール | 接種日時 |
日本脳炎 | IMOJEV |
460B (約1580円) |
1回のみ | 11/8 |
四種混合(破傷風、百日咳、ジフテリア、ポリオ) | boostrix polio |
700B (約2410円) |
1回のみ | 11/9 |
備考
*1B=3.5円で計算している(2018年11月のレート)
*1日4本までの接種が可能なので、11/8に4本、11/7に3本と2日に分けて初回の接種は行った。
*おたふく、水痘は既往歴があり、B型肝炎ワクチン、ダニ脳炎ワクチン、MRワクチンは2年前に接種したので今回は接種しなかった。
*コレラのワクチン接種も考えていたが、効能があまりよくないそうなのでやめることにした。
●費用
初診料 |
20B(70円) |
サービス料 3回分 | 50B×3(520円) |
予防接種代金 | 5900B (20310円) |
総額 | 6070B (約20900円) |
6か月後にA型肝炎ワクチンを追加接種する必要があるため、累計だともう少しかかりそうだがやはり安い。これだけでも大分節約となるのでありがたい。
下記の画像は実際に受けた予防接種の写真。接種するワクチンは窓口で自身で購入するという今までに経験したことのないスタイルだった。両日ともに空いており、初診時は1時間、2日目は30分程で終了した。
写真:2018/11/8に受けた予防接種
写真:2018/11/9に受けた予防接種
狂犬病の予防接種は2回でOK 2018年4月にWHOガイドライン変更
※狂犬病ワクチンは2回でOK 2018年4月から接種回数が3回⇒2回に変更 これまで狂犬病ワクチンは原則0日目、7日目、21-28日目 の3回必要だった。しかし2018年4月にWHOのガイドラインが変更され、輸入ワクチンの場合は0日目、7日目の2回でよくなった。国産ワクチンの場合は変更はなく3回必要だそうなので、注意が必要。 |
私は上記を知らず、狂犬病ワクチンは3回接種が必須で、打ち終えるのに最低21日間必要だと思っていた。スネイクファームの看護師に「少し前から2回で十分になったのよ。だから7日後にもう一回打って終わりよ!」と言われた。本当に大丈夫なの!?と思い、調べてみたが間違いなかった。
予防接種が1週間で終了するとなると、時間に余裕ができる。そのため隣国のラオスやミャンマーなどにも行くことができそうだ。これはラッキー。
実際予防接種をタイで受けた感想
今回受診した病院は バンコクSilom地区にある、スネークファーム赤十字病院。世界の旅行者がたくさん利用している病院だが、タイ人も多数予防接種を受けていた。
画像:スネークファーム 赤十字病院の外観
受診方法はこちらのブログを参考にさせていただきました。掲載されている情報は2018年のもので新しいです。分かりやすく記載してくださっているのでオススメです。
タイのスネークファームで海外旅行用の予防接種!行き方、料金、診察手順を詳細に紹介
実際受けてみた感想を率直に述べると、想像していたよりもなんてことなかった、ということ。
タイで予防接種を受ける予定だと日本の看護師仲間に話した際「衛生面とか、技術面とか大丈夫なの!?」と心配されたが、結論から言うと全く問題無かった。
物品の消毒タイミングは日本と異なる点もあったが、注射もうまかったし、汚いとか危ないだとかそういうことはない。
看護師さんも陽気でとても優しい。2日目に会った男性看護師に「あなた、かんこち?かんこち?」と聞かれ、韓国人?と問われたと勘違いし「ううん、日本人」と英語で答えたら 「Are you a nurse?」と聞かれ、ああそういうことかと納得した。「あなた、看護師?」と聞いてくれていたのだ。
注射のスケジュール上2日連続で受診したのだが、再訪した際はみんな私のことを覚えてくれていて歓迎してくれた。日本の看護やタイの看護について情報交換することもでき、思いのほか楽しい受診となった。
四種混合の注射は2日目に受けたのだが、在庫が少なかったようで「あなたのために明日まで確保しておくから」と私のネームシールを貼ってキープしておいてくれた。場合によっては在庫が切れていることもあるらしいので、やはりタイで予防接種を受ける際は余裕を持ってスケジュールを調整したほうがよさそうだ。
予防接種後の身体的な症状についても記載していきたい。2日で合計7本の注射を打ったためか穿刺部が少し腫脹しており、触れると少々痛い。接種した当日は倦怠感が強かったが、特に重篤な副作用はなく経過した。打った直後は喉の違和感(いがいがした感覚)も少しはあったがそれもすぐに消失。もしも何かあった時のために、病院付近のホステルに滞在し安静にしていたが、杞憂に終わったようだ。穿刺部の腫脹と疼痛もそのうち解消されるだろう。
看護師だった頃、薬剤のアナフィラキシーショックを起こした人を何人か見た。呼吸困難になったり、顔から頭の先まで全身真っ赤になったり、人によって出現する症状はさまざまだった。可能性は低いかもしれないが、自分だってそうなる確率は0ではないため、少しだけ怖かった。だけどこれで一安心。
これから受診する人に1つアドバイスするなら、自分の打ちたい注射を携帯や紙のメモに書いて持っていくといいかもしれない。診察の際、一年半ほどかけて世界一周旅行に行くと伝えたが、医師から勧められた予防接種は狂犬病、黄熱病、A型肝炎、日本脳炎の4つのみだった。
「感染地域に長期間滞在しないなら、腸チフス、ポリオ、髄膜炎はいらないんじゃない?」と医師から言われたが、事前に作成していたメモを見せながら「でも心配だから念のため受けたい」と強気で説明。すると「そう?ならいいよ…」という雰囲気で受けさせてもらえることになった。気が変わってアフリカに長期滞在したくなる可能性もあるし、用心するに越したことはない。
私の次に診察を受けていた方も、自身が受けたい予防接種を伝えるのに少し苦労していた。私もメモを持っていなければうまく伝えられなかったと思うので、持参してよかったなあと感じた。
無事初回の予防接種が一通り終わったので、明日からは本格的にバンコク観光を始めようと思う。
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